林 泉忠理事・東京大学東洋文化研究所特任研究員

林 泉忠{リン センチュウ、LIM Chuan Tiong (John)}

略歴

   

学 歴
 19789 Hong Kong Delia Memorial Secondary Evening School 入学 
 19849                         高等学校 卒業 
   19849                               入学 
   19887 Hong Kong First Art and Design Institute, Graphic Design 専攻          卒業 
   19894   入学 
   19903 東京文際外語専門学院 日本語専攻                  卒業 
   19904   入学 
   19947 桜美林大学大学 国際学部 国際学専攻                 卒業 
   19944   入学 
   19963 東京大学 法学政治学研究科 修士課程 国際政治専攻 修了 
   19964   入学 
   20123  東京大学 法学政治学研究科 博士課程 国際政治専攻 修了 
  博士学位  取得学位名(課程)  博士(法学) 受領大学 東京大学受領年月日  2002年3月15
 職 歴
   19969   1999 7 日本学術振興会・特別研究員常勤
   1997 9   1999 8 Research Associate, Fairbank Center for East Asian Studies, Harvard University非常勤
   2003 4   2004 3東京大学東洋文化研究所非常勤講師非常勤
   2002 4   2012 3琉球大学法文学部准教授常勤
   2008 4   2010 3 Fulbright Scholar, Fairbank Center for Chinese Studies, Harvard University非常勤
   2012 4   2018 7  台湾中央研究院近代史研究所副研究員常勤
  2018 10    202310中国武漢大学国際問題研究所教授、 日本研究センター長常勤
  2024 3   東京大学東洋文化研究所特任研究員常勤

   

専門と業績

【専門】

東アジア国際関係、中国政治と外交、日中台関係、台湾政治と社会、香港政治と社会、沖縄をめぐる国際関係、東シナ海問題、ナショナリズム、アイデンティティ研究

【業績】

著書

1. (単著)『「辺境東アジア」のアイデンティティ・ポリティクス:沖縄・台湾・香港』東京:明石書店、2005年。

2. (単著)『誰是中國人?:透視臺灣人與香港人的身份認同』台北:時報出版社、2017年。

3. (単著)『當「崛起中國」遇上「太陽傘」:透視兩岸三地新關係』香港:明報出版社、2019年。

4. (編著)『中日國力消長與東亞秩序的重構』(担当:(1)「導讀 近現代中日兩次國力消長的啟示意義」、(2)「中國崛起下安倍時代新安保體制的構築」)台北:五南出版、2022年。

5. (編著)『21世紀視野下的琉球研究』(担当:(1)「導讀」、(2)「琉球社會『脫中入日』下的身份認同」)台北:台灣海峽學術出版社、2017年。

6. (共著)中溝和弥・佐橋亮編『藤原帰一先生退官記念・現代世界を読み解く基礎概念』(仮題)(担当:第2章 ナショナリズム)東京:東京大学出版会、2023年(予定)。

7. (共著)友利廣編著『沖縄平和への道標』(担当:「周辺アジアから見た沖縄人アイデンティティ」)東京:芦書房、77-96頁、2020年。

8. (共著)『沖縄から問う東アジア共同体~「軍事のかなめ」から「平和のかなめ」へ』(担当:「沖縄アイデンティティの形成と変遷」)東京:花伝社、43-63頁、2019年。

9. (共著)松島泰勝編『島嶼経済とコモンズ』(担当:「近現代における沖縄の自治運動」)東京:晃洋書房,頁71-94、2015年3月。

10. (共著)蔡明彥編著『大國政治與強制外交』(担当:「日本解禁集體自衛權與東亞秩序重整」)國立中興大學全球和平與戰略研究中心叢書、鼎茂圖書、頁77-103、2016年。

11. (共著)江柏煒編著『福建省金馬歷史回顧與展望學術研討會論文集』(担当:「『邊陲』地區弔詭的『國家』圖像:『現代』雙重體系夾擊下的金門與沖繩」)中華民国福建省政府、33-42頁、2011年10月。

12. (共著)駒井洋監修『グローバル・ディアスポラ 第1巻:東アジア』(担当:「『台僑』と『港僑』の創出:台湾・香港ディアスポラの特徴とアイデンティティ」)東京:明石書店、52-95頁、2011年10月。

13. (共著)石原昌英・山城新・山里勝己編『コンタクトゾーンとしての島嶼における文化現象:沖縄と東アジア・太平洋島嶼地域』(担当:「調査からみた沖縄若者のアイデンティティ」)東京:彩流社、2010年。

14. (共著)竹中千春・高橋伸夫・山本信人編著『現代アジア研究 第2巻:市民社会』(「台湾におけるアイデンティティ政治の特徴:創造・想像・記憶が交錯する『近代性』」)アジア政経学会監修、慶應義塾大学出版会、287-316頁、2008年。

15. (共著)琉球大学編『やわらかい南の学と思想:琉球大学の知への誘い』(担当:「沖縄アイデンティティの読み方:県民の帰属意識の調査から」)那霸:沖縄タイムス出版社、106-123頁、2008年4月。

16. (共著)夏誠華編著《新世紀移民的變遷》(担当:「『香港共同體』創建的明與暗:從『多元移民文化』的摸索到『新港粵文化霸權』的建立」)新竹:玄奘大學海外華人研究中心、401-430頁、2006年4月。

17. (共著)中華民國海外華人研究學會編『時代變局與海外華人的族國認同』(担当:「『九七回歸』與香港華人的認同問題」)台北:中華民國海外華人研究學會、91-108頁、2005年3月。

修士論文・博士論文

 【修士論文】

『蒋経国の「本土化政策」(1972~1988)』東京大学法学政治学研究科修士論文、1996年。

 【博士論文】

『「辺境東アジア」における民族と国家:帰属変更と住民アイデンティティをめぐる沖縄・台湾・香港の比較研究』東京大学法学政治学研究科博士論文、2002年。

論文(学術誌)

1. 「台海危機与美国介入的歴史分析」『二十一世紀』香港中文大学、総第198期、2023年8月、27-37頁。(査読付)

2. 「論『中日國力逆轉症候群』」『二十一世紀』香港中文大学、総第192期、2022年8月号、37-46頁。(査読付)

3. 「二十一世紀台灣國家認同啓示錄」『二十一世紀』、香港中文大学、総第177期、2020年2月号、18-29頁。(査読付)

4.John Chuan-tiong Lim,Fall 2018, “External Reconciliation and Inner Reconciliation: The War Memory and View of History on “Japan” in Post-war Taiwan Society” in Japan Review,Vol. 2, No.2. (査読付)

5.「『中国の台頭』と台湾『天然独』パワー:香港『本土派』との比較を兼ねて」『アジア研究センター年報2017-2018』神奈川大学アジア研究センター、2018年3月、87-98頁。

6.「開羅会議中的琉球問題: 従『琉球條款』到『中美共管』之政策過程」『亜太研究論壇』(台湾中央研究院人文社會科学研究中心亜太區域研究專題中心)第64期,2017年6月、1-38頁。(査読付)

7.「台湾社会における『平和論』の特徴と中台関係」『SGRAレポート』78号、2017年3月、45-51頁。

8.「『中国台頭症候群』:香港・台湾から見た『チャイニーズ・システム』の課題」『アジア研究』(アジア政経学会)第63卷第1期、2017年1月、48-67頁。(査読付)

9.「『另類唐人街』:『閩人三十六姓』与琉球久米村」『海外華人研究 Translocal Chinese_East Asian Perspectives』(中華民国海外華人研究学会)第10.2期、2016 年10 月、316-339頁。(査読付)

10.「総統選と『天然独』パワー~台湾社会と中台関係の方向を握る鍵~」『東亜』2016年3月号、22-31頁。(査読付)

11.「香港国籍与護照的多重性:兼論港人身分認同的流動性」『台湾国際法季刊』(台湾国際法学会)第12卷第四期、2015年12月、109-133頁。(査読付)

12.「三起三落的民族主義:琉球独立運動史之特徴」『台湾東北亜研究季刊』(台湾東北亜研究学会)2015年秋季号、1-38頁。(査読付)

13.「釣魚台列嶼爭議一百二十年史」『明報月刊』2015年3月号、香港:明報月刊出版社、頁15-26。

14.「香港普選爭議與『雨傘運動』」『中共年報2015』台北:中共研究雜誌、2015年4月、頁105-121。

15.「『同盟』を超える領土紛争の対応と連携:『尖閣諸島』における日米・中台の『協力』関係」『SGRAレポート:東アジア軍事同盟の課題と展望』第64号、2012年11月、49-56頁。

16.「台湾・香港と東アジア共同体:台湾・香港抜きの『東アジア共同体』は成立するか?~ 脱『中心』主義で安定した共同体を~」『SGRAレポート:東アジア共同体の現状と展望』61号、2012年6月、37-44頁。

17.「哈日、親日、戀日:『辺陲東亞』的『日本情結』」『思想』13、聯経出版、2010年1月、139-159頁。(査読付)

18.「沖縄住民のアイデンティティ調査(2005~2007)」『政策科学・国際関係論集』第9号、2009年3月、105-147頁。

19.「『返還』の身分政治学:香港旅券の多様化」『民博通信』124号特集「国籍とパスポートの人類学」2009年3月、8-9頁。

20.「『祖国』的弔詭──『現代衝撃』下沖縄身分的『脱中入日』現象」『中国大陸研究』第50卷第1期,2007年3月、47-67頁。(査読付)

21.「『豹変』を繰り返した沖縄アイデンティティ」第17号、2005年、頁30-39。

22.「『一国』VS『二制度』の力学:『終審権論争』から観た『香港人』帰属意識のイデオロギー基盤」『琉大アジア研究』琉球大学アジア研究施設、2005年3月、1-29頁。

23.「『辺境東アジア』:新たな地域概念の構築」『国際政治』第135号、日本国際政治学会、2004年、133-152頁。(査読付)

24.「沖縄アイデンティティの十字路:「祖国復帰」と「反復帰」のイデオロギー的特徴を中心に」『政策科学・国際関係論集』第6号、2004年、35-66頁。

25.「戦後台湾における二つの文化の構築:「新中国文化」から「新台湾文化」への転轍の政治的文脈」『日本台湾学会年報』第6号、2004年、46-65頁。(査読付)

26.「琉球復国運動の性格:琉球復国請願書を中心に」『沖縄法政学会会報』第15号、2003年、24-32頁。

27. 『琉球復国運動』再考:時期区分と歴史的位置付けを中心に」『政策科学・国際関係論集』第6号、琉球大学法文学部、2003年、59-115頁。

28.「北京五輪と『中国人』アイデンティティ:グローバル化と土着化の視点から」『SGRAレポート』第9号、2002年2月、11-27頁。

29. John Chuan-Tiong Lim, “Democracy in Taiwan: KMT Transforms Itself” in Harvard China Review, Vol. 2, Spring/Summer 2000, Nov 1, pp.76-77. (査読付)

30.「『香港人』とは何か:戦後における『香港共同体』の成立から見た新生アイデンティティの性格」『現代中国』第74号、2000年9月、98‐116頁。(査読付)

31.「戦後初期沖縄諸政党の独立論:失敗した民族主体性回復の試み」『沖縄関係学研究論集』第4 号、1998年8月、63-76頁。

32.「台湾政治における蒋経国の「『本土化』政策」試論(1972-1991)」『アジア研究』(アジア政経学会)44巻第3号、1998年8月、65-95頁。(査読付)
  33.「エスニシティと政治體制」『專修コース研究年報・1995年』東京大学法学政治学研究科、1995年、310-319頁。